今日は、雇用関係の助成金の中から、「人事評価改善助成金」について綴っていきます。
<1。概要>
「人事評価改善助成金」は、生産性向上を目的として、人事評価と賃金制度の整備と通して、生産性の向上や賃金アップ及び、離職者率の低下を図る事業主に対して助成されるもので、人材不足の解消を目的としています。
<2.助成額>
(1)制度整備助成:50万円
☑事業主が生産性向上のため、人事評価制度と2%以上の賃金アップを含む賃金制度(人事評価制度等)を整備、実施した場合に、支給されます。
(2)目標達成助成:80万円
☑(1)に加えて、1年経過後に人事評価制度等の運用を経て、生産性の向上や労働者の賃金を2%以上アップ、離職者率の低下に関する目標を全て達成した場合に支給されます。
<3.生産性の要件とは?>
支給申請を行う直近の会計年度における生産性が下記の数値となっていることです。
①3年度前と比べて6%以上伸びていること。または、
②3年度前と比べて1%以上(6%未満)伸びていることとなります。
<4.生産性の計算>
生産性=雇用保険被保険者数÷付加価値
<5.おわりに>
人材不足の解消を目的としている助成金はこの他にもあります。雇用関係の助成金は数も多くて見落としがちですが、雇用する前に把握しておくことが大事だと思います。