東京都が交付する『東京都働きやすい環境づくり推進奨励金』は、現代の労働者を背景に、労働者のために職場環境の整備を進める中小企業を応援する奨励金です。
働き方に多様の選択肢がある現代では、「テレワーク」「育児休暇」「病気治療休暇」など、労働者にとって働きやすい職場環境を企業が整備しているかどうかで定着率やモチベーションも変わります。
『東京都働きやすい環境づくり推進奨励金』4つのコースと奨励金額
『東京都働きやすい環境づくり推進奨励金』は以下の4つのコースから成り立っており、それぞれ奨励金の上限金額が異なります。
コース |
奨励金(最大) |
① 育児と仕事の両立推進コース |
80万円 |
② 介護と仕事の両立推進コース |
80万円 |
③ 病気治療と仕事の両立推進コース |
20万円 |
④ 非正規労働者の処遇改善コース |
40万円 |
上記①~③のコースには、テレワーク制度を導入することによって10万円が加算されます。また、奨励金上限100万円で、複数のコースを同時に利用することも可能です。
それぞれのコースの概要を見てみましょう。
育児と仕事の両立推進コース
テレワーク制度の導入や男性の育児休暇取得制度、子育て支援制度など、お子さんがいる労働者が働きやすい職場環境の構築を目指すコースです。
介護と仕事の両立推進コース
介護を理由とした離職を防ぐために、相談窓口の設置や介護休暇制度、介護と仕事を両立するための社内制度の導入を促進するためのコースです。
病気治療と仕事の両立推進コース
病気を治療するための休暇取得制度の導入や相談窓口の設置を促進するコースです。
非正規労働者の処遇改善コース
派遣社員やフリーターなどの福利厚生や教育のための機会を設けるなど、非正規労働者の職場環境を改善するためのコースです。このコースには、取組結果を周知することも盛り込まれています。
事業の対象者と申し込み方法
対象となる企業 |
東京都で事業をしている中小企業である。 |
労働基準監督署に就業規則を提出している。 |
6ヶ月以上都内に勤務する常時雇用者が2人以上いる。(非正規労働者の処遇改善コースの場合は、6ヶ月以上都内に勤務する非正規労働者1人以上いる) |
申し込みは、TOKYOはたらくネットから指定された期日に企業担当者が事前エントリーを行います。
事前エントリー受付日 |
事業開始日 |
【第1回】6月13日 |
8月1日 |
【第2回】7月12日 |
9月1日 |
【第3回】8月9日 |
10月1日 |
【第4回】9月13日 |
11月1日 |
【第5回】10月15日 |
12月1日 |
事業の実施は、事業開始から3ヶ月(非正規労働者の処遇改善コースは4ヶ月)です。
おわりに
現代のニーズに合わせた奨励金『東京都働きやすい環境づくり推進奨励金』をご紹介しました。合計300社を予定とした受けやすい印象のある事業です。
これから職場環境を改善しようとお考えの都内の中小企業の方は、エントリーしてみてはいかがでしょうか?
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