補助金と助成金ノート

北陸の田舎で経理(13年)をしております。主に実体験を踏まえた補助金や助成金について綴ります。

2019年【環境マネジメント規格認証取得費補助制度(新宿区)】を活用して、環境保全を行おう!

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今日は少し難しい補助金についてです。「環境マネジメント」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。その意味や、どのような補助内容かを説明して参ります。では見ていきましょう!

 

 

 

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<1.概要>

 

新宿区内の事業所に、ISO14001やエコアクション21、エコステージ、グリーン経営承認制度、グリーンプリンティング認定制度などの環境マネジメントシステムの規格を認証取得する企業や団体に取得費用の一部を助成する事業です。

 

 

<2.環境マネジメントシステムってなに?>

 

環境マネジメントシステムとは、企業・公共機関等が活動を行う際に、環境保全に対する目標を設定し、それらの達成や維持に向けた体制、プロセスを構成することです。最近では、環境マネジメントシステムを取得・公表することは、環境に配慮した活動を行っているという証明になり、企業や公共機関の社会的責任を果たすものと考えられているようです。

 

 

<3.認証取得するメリットとデメリット>

 

★メリット

 

・省エネによる電気代や水道代などの経費削減が見込めます。

・環境に配慮した経営を行っているという利害関係へのイメージアップとなります。

・欧米では、環境マネジメントシステム規格の取得が企業間取引の条件となっていることがあります。その為、海外企業と契約を行う際に有利な点があります。

・グリーン調達の条件に対応できます。

 

 

★デメリット

 

・文書や記録が増えるため、事務作業の負担が大きくなります。

・認証取得するにあたり、コストがかかります。

 

 

<4.補助額等>

対象経費

☑新宿区内事業所部分の審査・登録費

補助額

☑対象経費の1/2以内

 

☑上限10万円

補助金総額

☑50万円

※千円未満は切り捨てとなります。

 

 

<5.環境マネジメント規格の種類について>

 

ISO14001

環境マネジメント規格の中でも、もっとも代表的で国際的な規格です。環境パフォーマンスの評価について具体的な取決めはなく、組織は自主的にできる範囲で評価します。国際的な規格である為、国際取引においても通用できます。コスト面やシステム管理・維持に労力が必要なことから、主には大企業がこの規格を取得する傾向があるようです。

エコアクション21

環境省が策定したエコアクション21ガイドラインに基づく、事業者のための認証や登録制度です。国際的な規格ではない為、海外企業との国際取引には通用しませんが、取得に必要なコストが安いことなどかた、中小企業には比較的容易で効率的に取り組みやすい規格です。

その他

グリーン経営認証制度、エコステージ、グリーンプリンティング認定制度の認証取得する場合も取得費の一部を助成しています。その他の環境マネジメントシステム規格を認証取得したい場合もこの助成金の対象となる場合があります。

 

 

<6.おわりに>

 

いかがでしたか?私が勤めている会社の取引先からも、環境マネジメントについてのアンケートなどが毎年あります。これから益々、取り組む会社が増えてくると思いますので、検討中の方は参考にしていただければ幸いです。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。