今日は、大学に携わった支援事業をご紹介します。
研究成果最適展開支援プログラムはご存知でしょうか?
大学で研究開発された特許技術を製品化するための支援です。それではどのような支援かを綴っていきます。
<1.概要>
大学等で開発された科学技術を基に、実用化を目指す研究開発フェーズを対象とした支援です。また、技術シーズの可能性検証から実証実験まで、研究開発に応じた複数の支援タイプが構成されています。
<2.支援タイプと支援額>
フェーズ1:機能検証
支援タイプ |
試験研究 |
実証研究 |
①支援対象 |
大学等が研究開発した技術が、企業の抱える技術的課題の解決に繋がるものかを確認するための試験研究支援 |
企業と共同研究を進めるために必要な実証研究を支援 |
②申請者 |
大学等の研究者 |
大学等の研究者 |
③募集分野 |
テーマ設定なし。 ※医療分野は対象外。 |
テーマ設定なし。 ※医療分野は対象外。 |
④特許の要否 |
必要なし。 |
必要なし。 |
⑤研究開発費 |
~300万円 |
~1,000万円 |
⑥研究開発期間 |
原則1年 |
原則1年 |
⑦経費種類 |
グラント |
グラント |
フェーズ2:産学共同
支援タイプ |
シーズ育成 |
①支援対象 |
大学等の研究成果に関する技術シーズが可能性かどうかの検証や実用性の検証を行い、中核技術の構築を目指す産学共同の研究開発を支援 |
②申請者 |
・開発実施企業 ・大学等の研究者 ※この場合、プロジェクトリーダーは企業となります。 |
③募集分野 |
テーマ設定なし。 ※医療分野は対象外。 |
④特許の要否 |
応募時に特許等が必要 ※出願中でも応募可能 |
⑤研究開発費 |
2,000万円~5億円 |
⑥研究開発期間 |
2年~6年 |
⑦経費種類 |
マッチングファンド |
フェーズ3:企業主導
支援タイプ |
NexTEP-B |
NexTEP-A |
①支援対象 |
【研究開発型企業】大学等の研究成果に基づく技術シーズの実用化への開発支援 |
【企業ニーズを踏まえた企業】研究成果に基づく技術シーズの実用化への開発支援 |
②申請者 |
シーズの発明者、所有者の承諾を得た開発実施企業 |
シーズの発明者、所有者の承諾を得た開発実施企業 |
③募集分野 |
テーマ設定なし。 ※医療分野は対象外。 |
テーマ設定なし。 ※医療分野は対象外。 |
④特許の要否 |
応募時に特許等が必要 ※出願中でも応募可能 |
応募時に特許等が必要 ※出願中でも応募可能 |
⑤研究開発費 |
~3億円 |
1億円~15億円 |
⑥研究開発期間 |
最長5年 |
最長10年 |
⑦経費種類 |
マッチングファンド 実施料納付 |
◆開発成功時は全額年賦返済
◆開発不成功時は10%返済
実施料納付 |
<3.おわりに>
今回はとても難しい内容となっております。⑦経費種類については耳にした言葉がでてきたのではないでしょうか。これから大学等と研究開発または実用化を視野にいれている企業や研究開発を行う大学など、参考までに見ていただけたらと思います。