中古の住宅やリフォーム市場を発展させることは、消費者の住生活環境を整えることに繋がります。しかし、発展させるためには相談窓口の設置や事業者の詳細な情報開示など、消費者がより安心できるような仕組みを作らなければなりません。
消費者のニーズに合わせた環境整備に取り組む事業を支援する「住宅ストック維持・向上促進事業」について綴ります。
●対象となる事業
・良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業 |
・消費者の相談体制の整備事業 |
・リフォームの担い手支援事業 |
上記は住宅ストック維持・向上促進事業の対象となる事業です。
詳しく見ていきます。
市場環境整備促進事業とは
住宅ストックとは国内の既存の建物のことを指しています。
住宅ストックの維持管理をするほか、リフォームの実施によって向上した住宅が適正に評価されるような仕組みの開発と周知、そして試行する事業です。
消費者の相談体制の整備事業とは
消費者のニーズに合わせて的確なアドバイスができるよう、専門家と連携したサポート体制の整備を支援する事業です。
リフォームの担い手支援事業
消費者が安心てリフォーム業者の選択ができるよう、リフォーム事業者の「資格」「実績」「依頼者からの評価」といった情報を提供するウェブサイトの整備、またトラブル対応のための第三者委員会の設置を支援する事業です。
上記の事業はそれぞれ評価委員会による審査、もしくは書類審査があります。
●補助対象者となるための条件
住宅ストック維持・向上促進事業の補助対象者となるための条件を以下にまとめました。
全ての条件に当てはまっている必要があります。
・事業の実施のための計画がしっかりしている。 |
・事業をこなすための技術と人員や組織がある。 |
・事業に係る経理などの事務作業の処理、管理体制が整っている。 |
・事業実施に支障を及ぼす恐れがない。 |
・円滑な事業遂行のための経営基盤がしっかりしている。 |
・秘密保持を徹底できる。 |
●補助金額
住宅ストック維持・向上促進事業の補助金は以下の通りです。
(1)開発・普及 |
上限2,000万円 |
(2)試行 |
1戸につき上限100万円 |
●おわりに
良質な住宅ストックが街中にあれば、景観が良くなり住みやすい環境が整います。そういった環境作りと消費者のニーズに合わせた事業を支援する住宅ストック維持・向上促進事業の事業者募集は安心R住宅版については2018年12月28日まで採択しています。
■参考