訪日外国人の人数は年々上昇し、2018年には3119万1900人に上りました。
観光地としての評価が高まる日本。 特に東京は多くの外国人が訪れる人気スポットです。
訪日外国人向けに東京で事業を開始したい方も多いのではないでしょうか?
今後、より多くの観光目的の訪日外国人を東京に招くために、東京都と東京観光財団が実施している助成金『ナイトライフ観光振興助成金』をご紹介します
ナイトライフ観光振興助成金は【夜間事業】を対象としている
ナイトライフとは夜間観光を意味しています。
眠らない街と比喩される東京ですが、それは都心の一部の話。 夜に買い物ができない地域もありますよね?
“観光スポット”という視点で見てみると、東京と言っても、観光客に楽しんでもらう夜間施設やイベントは実は多くありません。その発展を目的として、ナイトライフ観光振興助成金は発足されました。
ナイトライフ観光振興助成金の対象となる事業
ナイトライフ観光振興助成金対象事業とポイント |
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事業 |
ポイント |
(A)通年計画で実施する新たなナイトライフイベント等の事業 |
■ビアガーデンのような季節限定の事業ではない ■観光客が集まると期待できる新しい事業である ■20時以降まで同一の場所で定期的に事業する ■助成対象期間後も継続する |
(B)地域の新たなナイトライフの取組 |
■PR活動(冊子作成など) ■夜間に開催されるイベントの実施(1回のみも可)
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Aが定期的な夜間観光事業が対象なのに対し、Bは一度の事業でも対象となる点が一番の違いです。この違いは助成金にも影響します。
助成金について
都心部の事業への助成を意識しているAの事業。 観光客を呼び込むために発展させたいBの事業。
どこか、そのようなイメージがある2つの事業タイプは、助成金額の限度を定める条件は同じですが限度額が大きく異なります。
事業タイプ |
助成限度額(1団体につき) |
A |
1億円 |
B |
500万円 |
共通の条件 |
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助成対象費用の2/3を上限とする |
助成対象者について
ナイトライフ観光振興助成金の対象者は以下の通りです。
市区町村 |
観光協会 |
商工会 |
エリアマネジメント |
民間事業者(共同実施可) |
法人(共同実施可) |
エリアマネジメントは過年度の実績があり、かつ法人格であることが助成対象となる条件になる点にご注意ください。
事業対象者は2020年9月30日までに事業の実施を完了する必要があります。
ナイトライフ観光振興助成金の申請
申請期間は令和元年6月3日~7月19日。
申請書類等は、東京観光財団のホームページでダウンロードが可能です。
おわりに
新しい試みの助成金、『ナイトライフ観光振興助成金』をご紹介しました。
今後発展していくことが予想される夜間観光事業。 これから事業の開始・拡大を考えている方にピッタリの助成金です。
【参考】
・東京観光財団 ・ナイトライフ観光振興助成金交付要項(PDF) ・ナイトライフ観光振興助成金募集要項(PDF)